「沖縄の戦後はまだ終わらない」と、17日に永眠した恩師米須興文先生は書いている。芥川賞作家目取真 俊の『沖縄「戦後」ゼロ年』は、まさにゼロ年が続き戦後が終わらない沖縄の現実を突きつけている。そして沖縄内盥回しの普天間の辺野古移設が有無を言わさず、沖縄住民の80%に及ぶ反対の声を押しつぶすように進められている。辺野古沖でのカヌー隊の活躍やキャンプ・シュワーブ入り口での一般市民の熱い辺野古阻止の無暴力の座り込みが、毎日のように繰り広げられている。70年前の戦争の無残さ、その後の土地囲い込みによる米軍基地建設、フェンスの中から朝鮮戦争、ベトナム戦争へと米軍兵士が飛び立っていった。そして冷戦が幕を下ろして後の21世紀の始まりはテロという名の新たな脅威による戦争の拡大である。中東が血なまぐさい戦場になって久しい。まだ混沌〈カオス)が続いたままだ。戦争は終わらない。米軍は世界に800も基地を保有し、その中でも沖縄基地は彼らにとって、日本政府による「思いやり予算」で治外法権、地位協定勝手きままのここちよさで運営されている。戦後がいつまでもやってこない脅され続ける沖縄!この状況を変えたい!戦争で犠牲になった人々、現に犠牲になっている人々を前に何ができるだろうか?戦争に加担していく基地を沖縄からなくしていく事は
、加害者/被害者の宿命を免れることになる。
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