TEDは面白い。学生たちに好きなTEDの10のプレゼンを観てもらって、その中から共通するプログラムを11選んで、3~4人で発表する計画をたてた。さていよいよ今日から発表だと少なからずの期待感をもってCall教室に行った。一つのグループは発表者の一人が風邪でお休み。もう一つのグループも全くPPTも準備ができていない。やれやれの状態だ。
9・11以降、英語の授業形態を変えてきた。インターネットでテーマにそった情報を集め、発表させる形態に変えた。ネット情報の中には批評や研究論文として優れたものが多い。Wikipediaでも情報量は日本語と英語とは圧倒的な差が露呈している。ある一人の人物を取り上げるにも、欧米系だと英語量が凄いのは良識的によくわかる。またなんと琉球史や琉球語、沖縄語にしてもウィキの英語版は日々更新して情報をつけ加えたり訂正している。圧倒的に英語を母国語とする人々、あるいは兄弟言語圏・欧米圏の人々のアクセスと参入が多いのだろう。日本語の情報の提供の充実が実は英語情報に与える影響は大きいといえる。地元の研究はこちらが強いのだと自信のある方々は熱心に日本語版のウィキに参入してほしい。こちらの情報はやはり例えば日本語通の欧米の研究者が書き入れているので、彼らは日本語版のウィキを読んでいる。相乗効果が期待できるだろう。と,、話は横滑りだ。
知の領域は世界が鏡になりつつある。琉球・沖縄の情報なり、古来からの研究も第三者的な視点がどんどん導入されていく時代だ。一方であちらの、つまり欧米の動向や方向性がTEDや英語で書かれた論文から見えてくる。
大学の教科書よりTEDが面白いので、今回はTED発表を課題にしているのだが、学問に王道なしで、本気でバイリンガル的に英語を自分のものにしたい学生は何度でも読んだり、見たり、まねたりしてそれらの多くの情報を生かしていけばいい。そのプロセス、切っ掛けになればいいと考えての導入だがー。
トップ発表グループが選んだTEDはDan PinkのThe Puzzle of Motivationでネットでは誰かが丁寧にスクリプトの英語とその日本語訳まで紹介している。発表の前に全員、そのプログラムにアクセスして見てくる事、可能ならプリントして読んでくることを課題にしている。発表者はその中味のディテールを報告しないといけないだがー。つまりスピーカーの事や、固有名詞やある概念についての説明などだ。PPT作成も要求した。
ところでこのThe Puzzle of Motivationは面白い。21世紀と20世紀の違いの概念がこのわずか18分そこらのスピーチから伝わってくる。KEY 概念が-:
Autonomy 自主性
Mastery 習得 (成長)
Purpose 目的
である。
Autonomy からはすぐに沖縄の自決権が念頭に浮かんだりする。
If Then 形式の報酬は20世紀型で、21世紀はAutonomy/Mastery/Purpose である。そこで飛躍するが日本政府のアメとムチは、20世紀型の「沖縄内国植民地政策」だということがわかってくる。
騙されない知性、賢明さがいつでも要求されているのだが、ネットを見る限り、ウィキピディアの存在からして、そしてDanさんが最後に話している事、So, if we repair this mismatch between what science knows and what business does, if we bring our motivation, notions of motivation into the 21st century, if we get past this lazy, dangerous, ideology of carrots and sticks, we can strengthen our businesses, we can solve a lot of those candle problems, and mybe, maybe, maybe we can change the world.
(ネットで日本語訳が紹介されています)
を聞くと、世界をいい方向へ変えていこうとする人々の誠意(心)が信じられる。
世界の、地域の、国の問題解決のための英語の共通語性が有用でありつづける現在。しかし多言語社会化、多文化共生化、多宗教混在化の世界にますますなっていくのだろうね。先駆的な国家はすでにEUやアメリカを含め、アジアではインドやインドネシア、フィリピンがある。コスモポリタンで土着的なアイデンティティを持った国々は多いね。身近な足元の問題が世界と絶えず繋がっていることが意識される21世紀の現在(形)。
朝、いつも同じ場所にいるジバトさんです!クークーと鳴く君はステキ!
0 件のコメント:
コメントを投稿